マツコの知らない世界『クレーンゲームの世界』物理で攻略するとは?

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クレーンゲームは誰でも楽しめるシンプルなゲームですが、景品をゲットするのは意外と難しいものです。「マツコの知らない世界」では、クレーンゲームの攻略に物理学の知識を活かして33年間挑んできた大学教授、小山佳一教授が登場し、その秘密を教えてくれますよ!

今回のテーマは、物理学を駆使してクレーンゲームを攻略する技術についてだよ。クレーンゲームの市場規模はなんと2700億円に達しており、多くの人々に愛されているゲームです。歴史的な背景から、機械の進化、そして禁断の攻略法まで、誰にでも分かりやすく解説しますね!

クレーンゲームの進化と2700億円市場規模

クレーンゲームの歴史

クレーンゲームは、1910年代からアメリカで登場した娯楽の一つです。初期のクレーンゲームは、手動でクレーンを動かすシンプルな構造でしたが、次第に自動化され、日本に導入されたのは1960年代。特に1985年に登場したセガの「UFOキャッチャー」が大ヒットし、日本でも大人気のゲームとなりました。

このUFOキャッチャーを皮切りに、クレーンゲームは日本全国のゲームセンターやアミューズメントパークで定番の存在になり、次々と新しい機種が開発されていきます。

クレーンゲームの市場規模

クレーンゲームの市場は、驚くほど大きいです。日本国内だけでもその市場規模は2700億円に達しています。この数字からも分かるように、クレーンゲームは単なる遊びではなく、大きなビジネスとして成り立っています。

この市場の大きさには、以下の理由が挙げられます。

年齢や性別を問わず誰でも楽しめる:小さな子供から大人まで、幅広い層が楽しめる手軽さ。

魅力的な景品:人気キャラクターのぬいぐるみやフィギュア、最新のグッズなど、景品が充実しているため挑戦する価値が高い。

頻繁に変わる景品:常に新しい景品が投入されるため、飽きることなく何度でも楽しめる。

このような要素が相まって、クレーンゲームは娯楽産業の中でも特に人気の高いカテゴリーとなっています。

物理学で解くクレーンゲーム攻略!小山教授が伝授する秘密

物理学が鍵になる理由

「クレーンゲームの攻略に必要なのは、運ではなく物理学です」と語るのは、33年間クレーンゲームの研究を続けてきた鹿児島大学の小山教授です。クレーンゲームを物理の視点で理解することで、成功率を高めることができると彼は言います。

クレーンゲームの動きは、重力、摩擦、力のベクトルといった物理的な要素に大きく影響されます。それらをうまく活用することで、単なる運に頼らずに景品をゲットする確率を格段に上げることが可能です。


物理学を使った具体的な攻略法

1. 重力を理解する

クレーンゲームのアームが景品を掴むとき、当然重力が働きます。特に重い景品は、引き上げる力が不足して落ちてしまうことが多いです。そのため、まずは景品の重さや形状をよく観察し、軽そうな景品を選ぶことが大事です。

2. 摩擦を味方にする

アームが景品を掴む際の摩擦も重要な要素です。例えば、ぬいぐるみの表面は滑りやすく、アームで掴んでも滑り落ちてしまうことがあります。逆に、景品の中にはザラザラした表面を持つものもあり、これらは摩擦が大きいため、掴んだ後に持ち上げやすいです。

3. 力のベクトルを考える

クレーンのアームがどの方向から景品を掴むかによって、成功率が大きく変わります。例えば、景品の中心を狙うのではなく、端の方を掴むと景品が回転して持ち上がりやすくなることがあります。力のベクトルを考え、最適な場所を狙うことが攻略の鍵となります。

クレーンゲームの機械の進化と最新技術

進化するクレーンゲームの仕組み

クレーンゲームは、その歴史とともに技術的な進化も遂げてきました。昔は単純な機械式だったクレーンも、今では電子制御が施され、より複雑な動きをするようになっています。

アームの強さ調整

現代のクレーンゲームでは、アームの強さが電子的に制御されています。これにより、何度か失敗するとアームの強さが増して景品が取りやすくなるという設定も多いです。これはプレイヤーに再挑戦させるための設計ですが、うまくタイミングを見計らうことで、その設定を活用できます。

景品の配置が変化するシステム

最新の機種では、景品の配置がプレイヤーの操作によって少しずつ動くようになっています。これにより、一度失敗しても次のプレイで有利な位置に景品を動かすことが可能です。


最新のクレーンゲーム技術

カメラでの確認機能

一部のクレーンゲームには、カメラが搭載されており、景品の位置やアームの動きをリアルタイムで確認できる機能が追加されています。これにより、プレイヤーはより正確に景品を狙うことができるようになっています。

オンラインクレーンゲーム

さらに、最近ではスマホやパソコンから遠隔操作でクレーンゲームをプレイできる「オンラインクレーンゲーム」が登場しています。これにより、家にいながらもリアルな景品をゲットすることができるようになりました。

禁断の攻略法!クレーンゲームで景品を確実にゲットする方法

クレーンゲームは運次第と思われがちですが、正しいテクニックを使えば、成功率を飛躍的に上げることができます。小山教授が伝授する禁断の攻略法をいくつか紹介します。

禁断の攻略手順

1. 景品の配置を見極める

景品が取りやすい位置にあるかどうかが、成功の大きなカギとなります。特に、景品が他の景品に寄りかかっている場合や、微妙なバランスで配置されている場合は、アームが景品を掴みやすくなります。

2. アームの強さを計算する

多くのクレーンゲームは、一定の回数プレイするとアームが強くなる仕組みになっています。連続して挑戦するよりも、他のプレイヤーが失敗した後に挑戦することで、アームが強くなったタイミングで景品をゲットできる可能性が高まります。

3. アームの動きを熟知する

クレーンゲームごとにアームの動き方が異なります。ある機種ではアームがゆっくり動き、別の機種では素早く動きます。この動きを把握し、アームが景品を正確に掴むタイミングを見極めることが重要です。


より引用しました。

小山教授は図解をしながら説明してくださった。

「AとBの景品があるとしましょう。アームで挟むだけでなく、アームの頭を使ってこれらを動かすことができます。例えばクレーンをまっすぐ下ろせばAもBも同じように横にスライドしますよね。横への進み方はAB同じです。

一方、クレーンの頭を景品の角にうまくぶつければ傾かせることができます。この場合Bと比べてAのほうが縦に長いので倒れやすい。これは経験的にもわかると思います。ではどうなれば倒れるか。プライズAの重心がAOより外側にいったときです。さらに重心がOOより外側にいけばプライズは下に落ちる、つまりゲットです」

図1:クレーンの「頭」を利用してプライズを横に進めたり、倒したりする

図1:クレーンの「頭」を利用してプライズを横に進めたり、倒したりする。

「次に図2を見てください。普通にプライズが置いてあるとき、重心に働く力と下からの力、垂直抗力がつり合っています。上からと下からの作用線が重なっています。また、プライズが傾いても、作用線が重なったままならどっちに倒れるかは”運”です。我々が考えるべきなのは、重心をいかに垂直抗力がかかっている線からずらすのかということです」

図2:重心をいかに垂直抗力がかかっている線の「外側」に持っていくか

図2:重心をいかに垂直抗力がかかっている線の「外側」に持っていくか

重心の位置が下からかかる力とどういう関係にあるのかによって、プライズは元に戻ったり、倒れたり、運任せになったりする。このとき、プライズ自体の特徴にも注目しなければならない。

「例えば箱に入ったフィギュアの景品がよくありますよね。箱の表面がくり抜かれて透明プラスチックになっている場合、中身が見えるので重心がどこにあるのかがわかりやすい。さらにフィギュア本体の下に上げ底のプラスチックが入っていることもありますが、これは重心が上に来るので倒しやすいということになります」

問題は、最近よくある、中身が見えない箱である。

「中身が見えないと重心の位置がわかりません。しかも組み立て式のこともよくあり、部品が袋に入って箱の下に位置している可能性がある。すると重心が下に来るので、かなり傾けないと倒れませんよね。そういうときは、辺の長さを見て倒しやすい方に倒すのが得策でしょう。このあたりの話もすべて物理の教科書に書いてあります」

こうした物理の基礎的なところは“知ってはいるものの常に意識しているわけではない”という場合も多いだろう。もしかしたら、物理など学んでどうするのか?と感じて心の奥底に封印してしまった人も多いかもしれない。しかし物理の基礎を意識して観察できるようになればゲーセンで景品がとりやすくなる。

「宇宙物理のような分野はまた別ですが、身の回りにある物質を扱う物理は、どう人類のために利用するのかが重要になってきます。もう一度言いますが、物理とは使うものなのです」

まだある、物理学的プライズゲットの手法

これまで、進める、倒す、反動で押す場合を見てきた。まだ回す、刺すがある。

「回す技を見てみましょう。リングのついたプライズが棒にかかっている台をたまに目にすると思います。このときリングの上側にアームをひっかけようとする人も多いのですが、しかしこれは難しい。むしろアームをリングにぶつけて、リングを回転させたほうが落としやすい。物理で言うトルクが大きくなる、というやつです」

言われてみればなるほどである。リングにぶつけて回す、これは初心者でもやりやすそうだ。

「注意すべきは、棒の先端をめくりあげている台もあるということです。リングが棒から外れにくくなっています」

技を知ったと調子に乗る前に、細かい部分までじっくり観察しないといけない。

リングはひっかけるより回せ。ただし棒の先端に注意

リングはひっかけるより回せ。ただし棒の先端に注意

「次に刺す。箱の本体と蓋の隙間にアームの先端を突き刺します。蓋と箱に挟まれたアームに大きな摩擦力がかかるので抜けにくくゲットしやすいです。一回横に倒して隙間が上を向いてから刺すのがよいでしょう。しかしテープで隙間を埋めているお店も多いです」

やっぱりよく見ないと散財してしまう。

「プライズを置く床が分解可能なクレナフレックスという台など、メーカーやお店もいろいろと考えてきますから、とりあえずよく観察して考えて取り組んだほうがいいですね」


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まとめ:物理学を活用してクレーンゲームを楽しもう

クレーンゲームは、物理学的な視点を持つことで攻略可能なゲームです。小山教授の33年間の研究が示すように、重力や摩擦、力のベクトルといった要素をうまく活用することで、景品をゲットする確率を大幅に上げることができるよ。

物理学の知識を使って、最新のクレーンゲーム攻略する事により、あなたもクレーンゲームの達人になれる事でしょう!

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